肢体不自由のある方について
(環境の整備)

肢体不自由のある方について

肢体不自由のある方の中には、上肢や下肢に切断や機能障害のある方、座ったり立ったりする姿勢保持が困難な方、脳性マヒの方などがいます。移動については、杖や松葉杖を使用される方、義足を使用される方、自力歩行や電動の車いすを使用される方などがいます。

主な特徴

  • 移動に制約のある方もいる
    → 下肢に障害のある方では、段差や階段、手動ドアなどがあると、一人では進めない方がいます。歩行が不安定で、転倒しやすい方もいます。車いすを使用されている方では、高い所には、手が届きにくく、床の上にあるモノは拾いにくいです。
  • 文字の記入が困難な方もいる
    → 手にマヒのある方や脳性マヒで不随意運動を伴う方などでは、文字を記入できなかったり、狭いスペースに記入することが困難な方もいます。
  • 体温調節が困難な方もいる
    → 脊髄を損傷された方では、手足が動かないだけでなく、感覚もなくなり、周囲の温度に応じた体温調節が困難な方もいます。
  • 話すことが困難な方もいる
    → 脳性マヒの方の中には、発語の障害に加え、顔や手足などが自分の思いとは関係なく動いてしまうため、自分の意思を伝えにくい方もいます。

肢体不自由のある方への「環境の整備」の事例について

  • 【合理的配慮を必要とする障害者が多数又は複数回利用すること等が見込まれるケース】飲食店のカウンター席が固定椅子であるため、車イスのままでは着席できない。

    【合理的配慮を必要とする障害者が多数又は複数回利用すること等が見込まれるケース】
    飲食店のカウンター席が固定椅子であるため、車イスのままでは着席できない。

  • 【環境の整備】車イスのままでも着席できるよう、カウンター席の一部を改装し、入口に近い位置にある席の一部を可動椅子に変更した。

    【環境の整備】
    車イスのままでも着席できるよう、カウンター席の一部を改装し、入口に近い位置にある席の一部を可動椅子に変更した。

  • 【合理的配慮を必要とする障害者が多数又は複数回利用すること等が見込まれるケース】店舗の入口の段差や駐車場の階段を車イスで移動するには人力が必要となる。

    【合理的配慮を必要とする障害者が多数又は複数回利用すること等が見込まれるケース】
    店舗の入口の段差や駐車場の階段を車イスで移動するには人力が必要となる。

  • 【環境の整備】段差と階段をスロープに改良することとした。

    【環境の整備】
    段差と階段をスロープに改良することとした。

  • 【合理的配慮を必要とする障害者が多数又は複数回利用すること等が見込まれるケース】駐車場の車間距離が狭いため、車イスでの乗り降りができない。

    【合理的配慮を必要とする障害者が多数又は複数回利用すること等が見込まれるケース】
    駐車場の車間距離が狭いため、車イスでの乗り降りができない。

  • 【環境の整備】隣のスペースに他の自動車が止まっている場合でも、車イスの方が乗り降りできるよう、駐車場の一部(店舗の出入口に近いもの)について、区切りの見直しを行って車イスの乗り降りにも対応できる駐車場とした。

    【環境の整備】
    隣のスペースに他の自動車が止まっている場合でも、車イスの方が乗り降りできるよう、駐車場の一部(店舗の出入口に近いもの)について、区切りの見直しを行って車イスの乗り降りにも対応できる駐車場とした。