聴覚・言語障害のある方について
(合理的配慮の提供)

聴覚・言語障害のある方について

聴覚障害のある方の中には、全く聞こえない方と聞こえにくい方がいます。
さらに言語障害を伴う方とほとんど伴わない方がいます。
また、言語障害のある方は、その原因によって聴覚障害を伴う場合があります。

主な特徴

  • 外見から分かりにくい
    → 外見からは聞こえないことが分かりにくいため、挨拶したのに返事をしないなどと誤解されることがあります。
  • 視覚を中心に情報を得ている
    → 音や音声による情報が得にくく、文字や図などの視覚により情報を入手しています。
  • 声に出して話せても聞こえているとは限らない
    → 聴覚障害のある方の中には声に出して話せる方もいますが、相手の話は聞こえていない場合があります。
  • 補聴器をつけても会話が通ずるとは限らない
    → 補聴器をつけている方もいますが、補聴器で音を大きくしても、明りょうに聞こえているとは限らず、相手の口の形を読み取るなど、視覚による情報で話の内容を補っている方も多いです。

「合理的配慮の提供」の事例(聴覚・言語障害のある方)

  • 【障害者からの申出】病院の待合室で診察順を待っている時、呼び込まれても分からない。

    【障害者からの申出】
    病院の待合室で診察順を待っている時、呼び込まれても分からない。

  • 【申出への対応(合理的配慮の提供)】通常は、診察室から次の受診者の名前を呼んでいるが、待合室の座席まで呼びに行くようにした。

    【申出への対応(合理的配慮の提供)】
    通常は、診察室から次の受診者の名前を呼んでいるが、待合室の座席まで呼びに行くようにした。

  • 【障害者からの申出】飲食店では、メニュー表への指差しで注文しているが、細かい希望を伝えることが難しい。

    【障害者からの申出】
    飲食店では、メニュー表への指差しで注文しているが、細かい希望を伝えることが難しい。

  • 【申出への対応(合理的配慮の提供)】麺類を扱っているお店で、これまでは注文された麺類を出すだけだったが、筆談ボードを使うことによって、「固い麺か柔らかい麺か」、味付けについて「辛口か甘口か」など店員が聞けるようになり、他のお客さんと同じように細かい注文にも対応できるようになった。

    【申出への対応(合理的配慮の提供)】
    麺類を扱っているお店で、これまでは注文された麺類を出すだけだったが、筆談ボードを使うことによって、「固い麺か柔らかい麺か」、味付けについて「辛口か甘口か」など店員が聞けるようになり、他のお客さんと同じように細かい注文にも対応できるようになった。

  • 【障害者からの申出】会員登録の内容を変更したいのだが、受付が電話のみのため手続を行うことができない。

    【障害者からの申出】
    会員登録の内容を変更したいのだが、受付が電話のみのため手続を行うことができない。

  • 【申出への対応(合理的配慮の提供)】受付用ではないが他の業務で使っているFAXがあったので、そちらに新しい登録事項を連絡してもらい変更手続をした。

    【申出への対応(合理的配慮の提供)】
    受付用ではないが他の業務で使っているFAXがあったので、そちらに新しい登録事項を連絡してもらい変更手続をした。

「合理的配慮の提供」の事例動画(聴覚・言語障害のある方)