「共生社会」の実現のために
★障害者差別解消法は、障害のある人もない人も、互いに、その人らしさを認め合いながら、共に生きる社会(共生社会)をつくることを目指しています。 ★障害者差別解消法では、企業や店舗などの事業者や行政機関等が、障害のある人に対して、「不当な差別的取扱い」を禁止し、「合理的配慮の提供」及び「環境の整備」を行うこととしています。- 障害者差別解消法を推進することで、障害のある人とない人が実際に接し、関わり合う機会が増えると考えられます。こうした機会を通じ、障害のある人とない人が、お互いに理解し合っていくことが、「共生社会」の実現にとって大きな意味をもちます。
障害の「社会モデル」とは
障害の「社会モデル」とは、障害は、本人の医学的な心身の機能の障害を指すもの(これを「医学モデル」といいます)ではなく、社会における様々な障壁(これを「 社会的障壁」といいます。)によって生じるものとする考え方です。 障害者差別解消法においては、「医学モデル」ではなく、「社会モデル」を取り入れています。「社会モデル」は、障害者権利条約が採用している世界の潮流の考え方です。<「社会モデル」の考え方>
<社会的障壁の例>
- ①社会における事物
- 通行・利用しにくい施設、設備など
- ②制度
- 利用しにくい制度など
- ③慣行
- 障害のある方の存在を意識していない慣習、文化など
- ④観念
- 障害のある方への偏見など